
ライドシェアにビジネスチャンスを見出せなくなってきた~自動運転が普及すれば不毛な予想 4~
副業として考えた場合、フードデリバリー等の他事業と組み合わせられるのでしょうか。
今回は、熱海市と全国の事例を調べながら考えてみます。
この記事でわかること
・公共ライドシェアと日本版ライドシェアの違い
・熱海市の「まめっこ号」の現状
・全国の公共ライドシェア事例と課題
・副業としての可能性
・Uber Eatsとの組み合わせ
・黒ナンバー車を使えるのか
・私が公共ライドシェアを始める場合の条件
・熱海市の「まめっこ号」の現状
・全国の公共ライドシェア事例と課題
・副業としての可能性
・Uber Eatsとの組み合わせ
・黒ナンバー車を使えるのか
・私が公共ライドシェアを始める場合の条件
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公共ライドシェアとは?
「ライドシェア」という言葉は一括りにされがちですが、日本では少なくとも二つの制度を分けて考える必要があります。二つの違いについては一昨年、↓こちらで綴っております。

ライドシェア全面解禁に後ろ向き感が強い
地域交通の補完です
公共ライドシェアは、海外のライドシェア(GrabやUberなど)のように「好きなときに乗客を探して稼ぐ」仕組みとは異なります。地域公共交通会議などで必要性を確認し、運営主体を定め、
運転者講習、
車両管理、
運行管理、
事故対応、
利用者対応
を整えた上で走らせる、地域交通の一部です。
熱海市 ふるさと納税
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しかし利用者にとっては、
路線バスの停留所まで歩けない、
高低差が大きい、
病院やスーパーへ行きづらい
といった地域特有の問題を埋める可能性があります。
熱海市では「まめっこ号」の実証が続いている
熱海市では、泉、網代、下多賀、西熱海などの交通空白地を対象に、「まめっこ号」の実証事業が進められてきました。出典:国土交通省「熱海次世代地域交通基盤構築事業(まめっこ号実証事業二期)」 kotsu-kuhaku.jp/adopter_6/kyousou/report/kyousou_all.pdf
過去のニュース動画でミニバスと共に実証を報じられています。
熱海市の特徴は、単純な距離だけでは交通事情を判断しにくいことです。急坂や狭い道路が多く、「バス停まで数百メートル」でも高齢者などにとって移動が難しい地域があります。 傾斜地割合97.8%。ここが熱海の最大の特徴です。
坂道が移動そのものを困難にするため、鉄道駅800m・バス停300mという直線距離の定義では実態を捉えきれません。
実際、市の計算では交通空白地域の世帯比率は13.4%ですが、実測すると約30%に達すると報告されています。
2024~2025年度の第2期実証による運行実績です↓
出典:国土交通省「熱海次世代地域交通基盤構築事業(まめっこ号実証事業二期)」 kotsu-kuhaku.jp/adopter_6/kyousou/report/kyousou_all.pdf
利用ニーズが確認された一方、最大の課題は採算性です。
出典:国土交通省「熱海次世代地域交通基盤構築事業(まめっこ号実証事業二期)」 kotsu-kuhaku.jp/adopter_6/kyousou/report/kyousou_all.pdf
実証資料では、公共ライドシェアを想定したランニングコストを1地域あたり月約58.8万円と試算しています。
つまり、
「利用者がいる」ことと「事業として採算が取れる」ことは別問題
ということです。
2026年も熱海市では、まめっこ号を含む地域交通の検討が続いています。
全国の公共ライドシェアを見る
加賀市(石川県):貨客混載の全国初
昨年、こちら↓で取り上げさせていただきましたが・・・
タクシー業界が生き残るカギは貨客混載への本格着手か?
出典:Uber「Uber Japan、ライドシェアに関する包括連携協定を加賀市と締結 3月12日より「加賀市版ライドシェア」の本格運行を開始 北陸新幹線延伸による観光需要増加を見越し、70名以上の住民ドライバーが応募」 uber.com/jp/ja/newsroom/kaga-rideshare-agreement/
加賀市「加賀市版ライドシェアについて」 city.kaga.ishikawa.jp/soshiki/siminseikatu/chiikisinnkouka/5/11941.html
熱海市と同じく温泉街を有する加賀市、加賀市「加賀市版ライドシェアについて」 city.kaga.ishikawa.jp/soshiki/siminseikatu/chiikisinnkouka/5/11941.html
貨客混載スタイルでについては以前にも綴りましたが、重要なのは契約の分離構造です。
出典:加賀市「全国初のライドシェアドライバーによる貨客混載実証事業を開始します」 city.kaga.ishikawa.jp/senryaku_tokku/about_us/News/13422.html
旅客と貨物で別契約・別許可になっている。これは実務上、極めて重要な点です。導入後の課題
・市外への移動は実施に至っておらず、小松空港へは加賀市内からの片道のみ
・夜間運行の延長を求める声あり
・複数の交通に係るアプリの統合
・利用者のデータ活用
・夜間運行の延長を求める声あり
・複数の交通に係るアプリの統合
・利用者のデータ活用
出典:地方自治研究機構 先進事例調査研究(令和6年度)「加賀市版ライドシェアによる新たな移動手段の提供」 rilg.or.jp/htdocs/uploads/R06-senshin/r06-13-172065-DX.pdf
・貨客混載はドライバーの空き時間活用を目的とする一方、空き時間での配達量は限られ、配達報酬も低いため、十分な収入確保が難しい
出典:マイナビニュース「タイパの時代、貨客混載ライドシェアは地方の移動手段不足を救うか 」 news.mynavi.jp/article/compass-479/
小松市(石川県):リピート率77.8%の手応え
加賀市に隣接する小松市の実証事例は、数字が最も具体的で参考になります。
出典:国土交通省「令和7年度「交通空白」解消等リ・デザイン全面展開プロジェクト」 kotsu-kuhaku.jp/adopter_7/kotsu/detail.php?CN=426572
高齢化率が高い熱海市でも抱えるであろう課題

出典:国土交通省「令和7年度「交通空白」解消等リ・デザイン全面展開プロジェクト」 kotsu-kuhaku.jp/adopter_7/kotsu/detail.php?CN=426572
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伊東市(静岡県):満足度最下位からの逆転を狙う
熱海市の南に近接する伊東市、前市長については昨年↓こちらで綴りましたが・・・

伊東市の本当の魅力は「学歴」じゃない!
出典:静岡新聞DIGITAL「公共ライドシェア、27年度にも導入へ 伊東市長が意欲」 news.at-s.com/article/1995438
現在進行中の実証内容です↓
出典:伊東市「道路運送法第78条第2号による自家用有償旅客運送(公共ライドシェア)の実証運行の実施について」 city.ito.shizuoka.jp/material/files/group/22/1r8koukyourideshare.pdf
伊東市も熱海市同様、観光地でありながら山間部や住宅地を抱えており、地域によって交通事情が異なります。
特に利用者から早朝運行を求める声があり・・・
出典:伊東市「道路運送法第78条第2号による自家用有償旅客運送(公共ライドシェア)の実証運行の実施について」 city.ito.shizuoka.jp/material/files/group/22/1r8koukyourideshare.pdf
「どこを走るか」だけでなく「何時に走るか」も重要だと分かります。
伊豆の国市(大仁東地区)
熱海市の南西に接する伊豆の国市では昨年、実証運行を完了しています。
出典:伊豆の国市「伊豆の国市大仁東地区公共ライドシェア実証運行レポート」 city.izunokuni.shizuoka.jp/kyoudou/documents/jissyounkoreport.pdf
公共ライドシェアを副業にできるか?
ライドシェア関連商品
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迎車、待機、利用者対応、車両清掃、運行記録、事故対応
まで含めて考えなければなりません。
報酬額だけを見て稼働すると、実質時給が低くなるおそれがあります。
一方で、本業(林業)と組み合わせる余地はあります。
林業は天候、季節、現場条件によって稼働が変わります。
公共ライドシェアも、朝の通院・駅利用、夕方の帰宅など、需要が集中しやすい時間があります。
両者の時間帯が重なり過ぎなければ、林業が止まる日や作業前後の時間を活用できる可能性があります。
ただし、地域交通は「自分が空いているときだけ走る」仕事ではありません。
予約や運行計画に責任を持てるかが参加条件になります。
黒ナンバー車で公共ライドシェアはできる?
そこで考えたいのが、フードデリバリーとの組み合わせです。以前の記事↓でも、林業と天候リスクを補い合える可能性を書きました。

林業は雪で止まり、フーデリは雨で動く——インフレ時代の「晴耕雨読」は本当に成立するのか?
これまで小田原や三島まで移動してから稼働していたことを考えると、生活圏に近い場所で稼働できるのは大きな変化です。
(軽自動車での)フードデリバリーが該当する貨物軽自動車運送事業では、一般に黒ナンバーの事業用軽自動車を使用します。
一方、公共ライドシェアは「自家用有償旅客運送」であり、基本的には自家用自動車(白ナンバーか黄色ナンバー)を使用する制度です。
出典:国土交通省「地域への公共交通導入ガイドブック(道路運送法編)」 mlit.go.jp/hokushin/content/000104019.pdf
したがって、
「フードデリバリー用の黒ナンバー車を、そのまま公共ライドシェアに使う」
という単純な運用はできません。
先述の加賀市では実際に公共ライドシェアと貨物配送を組み合わせた実証が行われています。
自動運転が進む中で公共ライドシェアを考える意味
ここは私自身も少し矛盾を感じています。自動運転技術が進歩しているのに、今から人間が運転する公共ライドシェアを始める意味はあるのか。
ただ、
自動運転が発展することと、熱海のような地域で自動運転がすぐ実用化することは別問題
です。
自動運転が普及するまでの間、
・地域の移動需要を把握する
・交通空白を補う
・高齢者などの移動手段を確保する
・将来の自動運転につながるデータを蓄積する
という役割は考えられます。・交通空白を補う
・高齢者などの移動手段を確保する
・将来の自動運転につながるデータを蓄積する
その意味では、公共ライドシェアと自動運転は必ずしも対立するものではありません。
まとめ:着手条件
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ただし、判断基準は「稼げるか」だけではありません。
着手条件
・自治体の運行時間と本業(林業)の仕事が両立するか
・報酬を移動・待機・車両費込みで時給換算して納得できるか
・黒ナンバー車を登録できるか
・旅客保険と貨物保険を分けて確認できるか
・フードデリバリーと時間帯を分離できるか
熱海市の今後の動きを、引き続き注目していきたいと思います。
・報酬を移動・待機・車両費込みで時給換算して納得できるか
・黒ナンバー車を登録できるか
・旅客保険と貨物保険を分けて確認できるか
・フードデリバリーと時間帯を分離できるか
今回のタイトル、こちら↓から引用しました。
基本的にデマンド交通はバスより高コストなので
— 生駒の公共交通を守る会 (@ikoma_bus) March 25, 2026
日本版ライドならともかくバス路線廃止後の公共ライドシェアが赤字なのは当然でしょうに
公共ライドシェアは自治体の覚悟が必要
あと正確には、バスの廃止後に来るのがライドシェアですね https://t.co/0eVqwOOI09
※文章の一部を生成AIで作成しております。













