湯河原や熱海(東部)では今のところ、クマの心配はなく、上記動画の通り、ニホンザルが深刻です。
以前は、山から別の山へ向かうために町内を横切るサルを見かける程度でしたが、ここ数年は建物や敷地内への侵入も見かけるようになりました。
サルが徐々に人馴れしてきた印象を持っていますが、クマの被害増加と共通しているかもしれません。
サル被害問題について、地元の行政や議員の対応を取り上げながら、今後の対策を考察してみます。
これまでの取り組み
湯河原町は、これまでサルに限らず(イノシシやシカを含め)、追い払い隊などの対策を講じてきました。出典:湯河原町「湯河原町鳥獣被害防止計画(令和5年度~令和7年度)(令和5年3月変更)」 town.yugawara.kanagawa.jp/uploaded/attachment/12411.pdf
上記動画で伝えられている被害件数(直近3年間)は、湯河原町の調査で約2.7万件でしたが、際立った被害で1年毎に分けると…
出典:神奈川新聞「湯河原町、凶暴化したニホンザルの全頭捕獲を県に直訴 年間被害1万件超」 kanaloco.jp/news/government/article-1206369.html
いずれの被害も年々、増加傾向になっています。これまでの対策が抜本的効果に繋がらなかった
と言わざるを得ません。
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行政(湯河原町)の見解
...国の「特定鳥獣保護・管理計画策定のためのガイドライン(ニホンザル編)」が示すニホンザルの群れの加害レベルに湯河原町のニホンザル被害の状況を当てはめると、最も高いレベル5に該当...
出典:湯河原町「湯河原町におけるニホンザルT1群からの生活被害状況調査結果について」 town.yugawara.kanagawa.jp/uploaded/attachment/15859.pdf
と明記しています。国のガイドラインで示すレベルは↓こちら
出典:環境省「特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン. (ニホンザル編)」 env.go.jp/nature/choju/plan/plan3-2d/nihonzaru.pdf
レベルのカンストを明記している湯河原町は更に・・・
...住宅地、耕作地と山間地が近く、ニホンザルの生活圏と人間の生活圏の棲み分けを行うことは難しい状況であり、ニホンザルの逃げ場、泊まり場となる山林が市街地を囲んでいることから、立地的に対策が困難で、効果的対策が見込めない状況にある...
出典:湯河原町「湯河原町におけるニホンザルT1群からの生活被害状況調査結果について」 town.yugawara.kanagawa.jp/uploaded/attachment/15859.pdf
として、全頭捕獲が望ましいと結論付けています。
山林が市街地を囲んでいる町の特徴は↓こちらの地図で確認できます。
出典:エンゼル不動産「湯河原町とは?」 angel-f.com/himawariblog/?p=104337
地元議員の対応
里のサルとつきあうには 野生動物の被害管理 (生態学ライブラリー)
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室山 泰之 (著)
…近年はサルによる農作物被害の問題が深刻となっている。野生動物の保護と人間の暮らしを両立させるための基本的な考え方と実践的な方策を探る。
室山 泰之 (著)
…近年はサルによる農作物被害の問題が深刻となっている。野生動物の保護と人間の暮らしを両立させるための基本的な考え方と実践的な方策を探る。
地元議員は7月、神奈川県に意見書を提出しました。
意見書の一部抜粋しますと・・・
...全頭捕獲を前提に特段の措置を講じられますよう強く要望いたします。 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出します。
出典:湯河原町「ニホンザル被害防止対策の充実を求める意見書」 town.yugawara.kanagawa.jp/uploaded/attachment/15858.pdf
噛み砕いて言うなら、湯河原町が単独で出来る事はない(やり尽くした)から、神奈川県に協力を仰いだ
と受け取れます。
現職議員のSNSでも、言い方は違えど、県への依存を認める旨が記されています。 「駆除・捕獲がかわいそう」と言った地元議員もいらっしゃるんですね。
クマ駆除で「かわいそう」とクレーム殺到するニュースをご存知なのでしょうか?
ニホンザルと人間の生活圏の棲み分けが湯河原町では難しい状況を理解していない呑気な現職議員
が存在するようです。
ちなみに地元議員に思うところは↓こちらで綴っております。

田舎移住を検討中の都会育ちには予習材料として最適な動画です。
これまでの取り組みは農業偏重・観光軽視だった
湯河原町の主要産業は観光業です。温泉街として多くの観光客が訪れ、町の経済を支えているのは農業事業者よりも、宿泊施設や飲食店、土産物店などの観光関連事業者。しかし、前述した湯河原町鳥獣被害防止計画を見ると、住民や農業事業者向けに記載はあれど、観光事業者向けの具体的な対策は見当たりません。
過去の被害内容が、農業事業者や住民が受けたものが多かったのであれば、仕方ないところもありますが、 冒頭動画のように全国オールドメディアで取り上げられ、観光施設での被害も報じられた以上、観光事業者や観光客向けのサル被害防止策も必須になっていくでしょう。
他の観光地の中には、餌付け禁止を条例として制定しています。

ChatGPTより生成
条例制定により、宿泊施設や飲食店、土産物店、コンビニなどが餌の提供源とならないよう、法的・倫理的な義務が発生します。
【ふるさと納税】湯河原温泉
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Geminiより生成
「3(b)観光コンテンツとしての活用」については、他の対策以上に長期間を要する取り組みであるだけでなく、
湯河原町の特性上、
ニホンザルとの棲み分け・共生が困難
と結論が出ているため、
実現可能性は低いと判断し、取り消し線を入れておきました。
湯河原町が県頼みになるのは仕方ないにしても、
自助努力をなくさず、自らの対策を抜本的に見直し、他自治体の事例に学ぶことも急務ではないでしょうか。
※文章の一部を生成AIで作成しております。
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