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動物駆逐用煙火の暴発で負傷|サル追い払い隊で起きた事故と必須安全装備

2026/05/16

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以前に紹介したサル追い払い隊に、先月から実際に入隊しましたが・・・
先輩隊員の指導のもと、追い払い用花火(動物駆逐用煙火)を何発か発射経験を積み、
入隊後の活動5日目、花火の暴発事故に遭い怪我をしました。

単なる不運では片づけられない事故の体験から、
動物駆逐用煙火の恐るべき危険性と、現場で守るべき安全対策について考察します。

サル追い払い隊を紹介した以前の記事は↓こちら
湯河原のサル被害はなぜ解決しない?T1群「全頭捕獲」の壁と知事答弁から見える現実

湯河原のサル被害はなぜ解決しない?T1群「全頭捕獲」の壁と知事答弁から見える現実

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動物駆逐用煙火とは?通常の花火との違い

動物駆逐用煙火(有害鳥獣駆逐用煙火)は、
発音体(爆発音を発生させる玉)を連続発射し、その爆発音でサル・クマ・イノシシなどの有害鳥獣を追い払う業務用花火です。

通常の観賞用花火と異なり、火薬類取締法の規制対象であり、購入・消費には届出が必要です。
爆発音の威力も格段に強く、適切な保護具なしに使用した場合の傷害リスクは非常に高いものがあります。

私の事故

私が経験した事故は、冒頭動画内で使われている者と同じ3連発。
2発目が筒内で暴発し、恐らく3発目にも引火したと思われます。

事故当時は、
先輩からの指導(内容は後述します)通りにホルダーを右手で保持し、背抜き手袋を着用していました。
しかし、暴発の衝撃は凄まじく、右手(母指球)の腫れや右胸への打撃
さらには耳鳴りが残る結果となりました。 暴発の原因は、
不幸にも負傷者となった私は、製品不良と考えています。

欠けていた安全対策

入隊後、先輩隊員からは以下のような指導を受けていました。
✅斜面などの上方にサルを確認できた場合のみ使用
✅手袋を着用する
✅ホルダーを使用する
✅導火線点火後はホルダー下部を片手で持ち、発射口を上方のサルに向ける
しかしながら負傷後に調べたところ、経済産業省や他自治体が示す安全基準を満たしていない項目が有ることが判明しました。

経済産業省が示す必須の安全対策

経済産業省の注意喚起ポスターでは、以下が明示されています。
🟥絶対に直接手で持たない(専用ホルダーを使用)
🟥ゴーグルを着用する
🟥革手袋を着用する(背抜き手袋では保護が不十分と結果的に私が実証しました)
🟥耳栓を着用する
🟥体からなるべく離す、ホルダーの底を体に向けない
出典:益田市「動物駆逐用煙火による事故の防止について」 city.masuda.lg.jp/soshikikarasagasu/sangyokeizaibu/norinsuisanka/7/3125.html

過去の事故事例

東北に限られますが、公開されている情報で
2020年以降で発生した動物駆逐用煙火(ロケット花火型の熊よけを含む)に関わる事故をまとめました。
出典:関東東北産業保安監督部東北支部「管内の事故情報(火薬類)」 safety-tohoku.meti.go.jp/gunpowder/jiko/ より作成
上記データは東北に限定された報告のため、全国規模では、さらに多くの事故が発生している可能性がありますが、
私が体験した不良品による暴発事故は2022年の1件のみ

少ない発生割合から、私と同類の事故が軽視されてしまう懸念をしております。
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YouTube動画に見られる安全対策の問題点

こちら↓の動画も冒頭動画も、地方自治体の追い払い活動が映されており、広く参照される動画です。
煙火発射シーンでは、ホルダーを素手で把持しており、ゴーグル不着用、おそらく耳栓も不着用であることが確認されます。

経済産業省が示す保護具の要件を満たしていない状態での実演であり、上記動画を参考に使用方法を学んだ場合、誤った安全認識が形成されるリスクがあります。

入隊から活動5日目という早期の事故発生は、製品不良と言う不運だけでは説明できません。
正確な安全情報が届いていなかったこと、そして参考とされる実例にも安全上の問題があったことが、背景にあると考えます。

動物駆逐用煙火を安全に使うための基準整備の必要性

他自治体では使用上の注意事項が明文化されているケースもあります。
出典:藤枝市「動物駆逐用煙火の安全な使用について」 city.fujieda.shizuoka.jp/soshiki/sangyoshinko/norinkiban/yaseityoujuu/1445921114579.html
一方で、現場レベルでは口頭の引き継ぎや参考動画に頼った運用になりがちです。
組織的な対応として必要と感じる整備 📋国・他自治体の注意事項に基づく手順書の作成(点火・保持方法、射角、保護具等)
🛡️PPE(保護具)の見直し(革手袋・ゴーグル・耳栓の標準化)
🔍実施前のリスクアセスメントと模擬訓練の実施
⚙️ホルダー等器材の仕様見直しと定期点検ルールの制定
🐾煙火以外の代替的な追い払い手段の検討

林業従事者の視点から見た、現場の安全意識との「温度差」

 死傷年千人率 :1年間の労働者1,000人当たりに発生した死傷者数の割合を示すものです。
 労災保険率 :労災保険料を算出するために、全従業員の賃金総額に乗じる「業種ごとの危険度に応じた割合」。厚生労働省が毎年決定しています。
出典:林野庁「林業の労働災害発生状況と労働安全確保に向けた留意事項について」 rinkikyo.or.jp/data_files/view/798/mode:inline/%EF%BC%91%E3%80%80%E6%9E%97%E6%A5%AD%E3%81%AE%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%8
私は林業の経験から、チェーンソー等の取り扱いにおけるリスクアセスメントの習慣が身についています。
その習慣に基づいた以前の記事は↓こちら
林業の法規関係を守る意識は異常に甘いでしょ。コンプライアンスなんかは概念すらない。厚生年金かけないのもそうだけど。労働基準法も労働安全衛生法もまるで守らない。

林業の法規関係を守る意識は異常に甘いでしょ。コンプライアンスなんかは概念すらない。厚生年金かけないのもそうだけど。労働基準法も労働安全衛生法もまるで守らない。

その視点から見ると、
動物駆逐用煙火の現場での安全対策には、整備が追いついていない部分
を強く感じます。

一方で、安全意識の高まりが先輩隊員との温度差につながることもあり、難しいところです。

サル追い払い隊は狩猟免許取得・猟師への入口になるか?

追い払い隊への入隊面接では、将来的なわな猟免許の取得を求められました。湯河原町では、狩猟免許の取得費用の一部助成制度も設けられています。
出典:湯河原町「狩猟免許の取得費用の一部を助成します」 town.yugawara.kanagawa.jp/soshiki/20/2056.html
実際に活動を通じて、鳥獣の行動パターン・山林の地形・地域住民との関係構築などを現場で学べることは、狩猟の基礎として価値があると感じています。
追い払い隊は、将来的な捕獲活動や狩猟免許取得への自然な動機付けになる可能性があります。

ただし、今回の事故が示すように、安全対策が整備されていない状況で早期に煙火を使用させることのリスクは、隊員確保の観点からも看過できない課題です

まとめ:事故を防ぐために。今後の活動と自主的な安全対策

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私の事故を受け、湯河原町は以下の措置を取りました。
⚠️独り立ちデビューの延期
⚠️そのデビューまで、新入隊員による煙火を使用禁止

安全基準・運用手順の整備については、まだ見えてませんが、
煙火の使用が解禁されれば、
私は自主的に
⛑️林業用ヘルメット(イヤマフ付き)
🧤革手袋
の着用を検討しています。
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過去や今後のビジネスの他、地元や移住について綴っています。

東京から地方移住。移住先の熱海で翻訳会社として設立
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コロナ禍で出品代行「モノウロ!」を開始(現在は終了し、「モノウロ!」はブログサイト名で再活用)
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